植物は環境次第で育ち、花を咲かせ、実がなります。脳神経は植物のように育む必要があります。
日々の生活の中でヒントにして頂ければと思い、私自身の取り組み方などを綴っています。 

2023年12月

家康遺訓

 学会が埼玉県大宮市で行われましたので、参加し、その後にお隣の栃木県日光を訪れました。NHKの大河ドラマでブームの徳川家康ですので、日光東照宮は大賑わいでした。どこかに旅行する時は、その前にいくつか本を読みますが、今回も家康の生涯や東照宮の歴史を少し学んで行きました。その他にも正岡子規の「日光の紅葉」や内田康夫の「日光殺人事件」も読み、そこに登場する華厳の滝や日光の名物などの知識も頂戴して行きましたので、実物を堪能できました。

 万人が認める家康の偉業ですが、家康の理念と理想が凝縮された、人の一生は、で始まる「遺訓」は、いつの時代にも通じるありがたい言葉です。その第一は、「人の一生は、重荷を背負うて、遠き道を行くがごとし。急ぐなかれ。」です。私は小学生の時に、教育担当の叔母からこの言葉を聞かされました。以来、少々の荷物は苦にならずに歩んでいるように思います。

 その他にも「不自由を常と思えば不足なし」「こころに望み起こらば、困窮したる時を思い出すべし」など珠玉の基本的教えが並びます。 

 実践は難しくとも、先達の言葉を時に思い起こすと、不思議な活力が湧いてきます。

 少しの旅でも見方を変えるきっかけになり、脳が活性化されます。

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